第7回 2級(過去問題)

正解は「黄色の選択肢」となります。

設問1

工作機械は、精密機器、自動車や航空機、船などの輸送機器、人工骨や人工関節といった製品やその部品を作るための機械です。その中でどのような加工を行う機械でしょうか。

参考:1.工作機械とその重要性 3頁

主に、金属材料を削ったり、穴をあけたりする機械

主に、金属材料に塗料を塗ったり、洗浄したりする機械

主に、金属材料を熱して力を加え、強度を上げる機械

設問2

わが国で工作機械に含まれないものは次のうちどれでしょうか。

参考:2.工作機械の定義 3頁

日曜大工などで使われる手持ち式電動ドリル

電気、その他のエネルギーを利用して不要な部分を取り除き、金属材料を所要の形状に作り上げる機械

金属材料にレーザ光線を照射して加工する機械

設問3

「工作機械によって作られた部品は、その部品が作られた工作機械の精度を超えることはできない」という原理は、一般的に何と呼ばれているでしょうか。

参考:1.工作機械とその重要性 3頁

回帰原理

循環原理

母性原理

設問4

日本における工作機械の歴史は、外国製工作機械が輸入されたのは江戸時代で、ペリー来航後、国防意識を高めた徳川幕府が洋式造船・造機技術の導入を目指し日本の技師や職人らに機械加工法を習得させるため、1856年に、外国から初めて複数台の工作機械を輸入しました。輸入元はどの国でしょうか。

参考:3.工作機械の歴史 4頁

イギリス

オランダ

フランス

設問5

1952年、コンピューターによる自動化技術、数値制御(NC)技術を開発し、工作機械技術に大きなブレークスルーをもたらしたのはどの大学でしょうか。

参考:3.工作機械の歴史 5頁

マサチューセッツ工科大学(M.I.T)

インド工科大学(I.I.T)

スイス連邦工科大学(ETH)

設問6

工作機械の消費額が多い国の順として適当なものは以下のどれでしょうか。

参考:4.世界の工作機械産業と生産 7頁

中国、インド、ブラジル

中国、米国、イタリア

日本、韓国、台湾

設問7

2020年以降の工作機械受注額の増減を説明するキーワードとして、最適なものは、以下のうちどれでしょうか。

参考:5-2.工作機械の受注推移 9頁

新型コロナウイルス感染拡大、デジタル、グリーン、レジリエンス

ウクライナ戦争、ハマスによるイスラエル攻撃、朝鮮半島情勢緊迫化

台湾総統選挙、米国大統領選挙、円安

設問8

工作機械の主要構造要素でないものは以下のどれでしょうか。

参考:6-1 工作機械の基本構造 10頁

ベッド

コラム

テーブル

設問9

工作機械やその技術は軍事用途目的に転用される可能性があるため、製品の性能や輸出相手国などに関する詳細な規制が定められており、輸出先よっては許可申請が必要となります。その審査を行っている省庁はどこでしょうか。

参考:6-11 工作機械の輸出管理 23頁

文部科学省

財務省

経済産業省

設問10

日本国際工作機械見本市(JIMTOF)は2000年に大きな開催内容の変更がありました。それは以下のどれでしょうか。

参考:6-12 日本国際工作機械見本市 (JIMTOF) 23頁

この年以降、隔年開催地を東京に一本化。

主催者が(社)日本工作機械工業会と東京ビッグサイトになる。

開催時間が9時~17時になった。

設問11

長い工作物を旋盤で加工する場合、主軸に対面する位置にある工作物の心押しと支持を行う装置は何と呼ばれるでしょうか。

参考:7-1.旋盤 31頁

主軸台

心押台

エプロン

設問12

工作機械の加工方法で、切削工具を回転させながら軸方向に動かして、既にあけられている穴をさらに目的に応じてくり拡げ、それと同時に精度の高い穴の表面仕上げを行う加工方法を何というでしょうか。

参考:7-3 中ぐり盤 34頁

フライス加工

ドリル加工

中ぐり加工

設問13

旋盤加工の前に丸棒等の素材を切り出す工作機械の名称はどれでしょうか。

参考:7-5 金切りのこ盤 42頁、7-4 フライス盤 36頁

フライス

立形帯のこ盤

弓のこ盤

設問14

日本は世界に先駆けて1969年マシニングセンタに使用される自動工具交換用テーパシャンクの業界規格を制定しました。この規格は後に国際規格であるISO規格になりました。さて、このテーパシャンク形状の名称は何でしょうか。

参考:7-4-(2) ツーリング工具 37頁

NT

BT

HSK

設問15

大型工作物を平面加工する平削り盤の構造が発展してフライス平面削り、溝削りなどができる門型フライス盤は何と呼ばれているでしょうか。

参考:7-6-(3) 平削り盤 45頁

万能平削り盤

ブリッジミラー

プラノミラー

設問16

門形構造の工作機械が大型の工作物に向く理由はなんでしょうか。

参考:7-9-(5) 5面加工機 63頁

Y軸(機械前後方向)の移動距離を(無限に)長くとれるため。

加工時にコラム2本なので安定する。

横から加工の監視ができる。

設問17

5面加工機は5軸加工機と何が違うのでしょうか。

参考:7-9-(5) 5面加工機 63頁、7-9-(7)複合加工機 66頁

5面加工機は直線3軸制御機で加工ヘッドを交換して工作物の取り付け面以外の5面が加工できます。一方5軸加工機は直線3軸に加え回転2軸が制御される機械です。

5面加工機は大型の工作物が加工できますが5軸制御機は小型の工作物の加工しかできません。

5軸加工機は切削工具(加工ヘッド)の交換機能がありません。

設問18

図はテーブル上にZ軸中心に回転する回転テーブルがあり、主軸ヘッドは、Y軸中心に傾斜する門形5軸加工機の座標軸です。
主軸ヘッドの回転軸名は何でしょうか。

参考:7-9-(7)複合加工機 69頁

A軸

C軸

B軸

設問19

形彫り放電加工機の電極として使われる素材の組合せとして、適当なものは次のどれでしょうか。

参考:7-9-(8)放電加工機 70頁

グラファイト、タングステン

マンガン、パラジウム

コバルト、ニッケル

設問20

次のA~Cの加工方法で切削加工ではないものはどれでしょうか。

参考:6-14 主な加工方法 25頁, 7-9-(11) 積層造形 77頁

放電加工

積層造形

ウォータージェット加工